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ほとけなう。(サイドストーリー)
2013/09/01
宮城県本吉郡南三陸町歌津の伊里前福幸商店街の片隅に小さな仮設の祠(ほこら)が出来ました。
中には手を合わせた小さなお地蔵さんがいます。
今年(2013年)の3月11日も伊里前福幸商店街の駐車場では献花と黙祷が行なわれました。
献花台にはこの地域で亡くなられた方の数のロウソクに火を点けてお祈りしました。
津波被害で落ちた歌津大橋の橋脚が震災の目印になっていました。
震災から三年目になり、歌津大橋の橋脚の撤去も決まり、「目印が無くなると寂しいね。でも、そうやって復興して行くからしゃねっちゃ。」という声を聞く様になりました。
「手を合わせる場所があるといいね。」という方々の声を聞き、震災後仕事の合間に小さなお地蔵さんを彫って被災者の方々に寄付を続けていた静岡県の一救(Twitter名)さんに、亡くなった方々の人数分のお地蔵さんをお願いしたのは3月の事でした。
仕事から帰って来て就寝前までの時間で、一体のお地蔵さんを彫るのに3日程かかるということでした。
一救さんに、30体以上のお地蔵さんを100日以上かけて彫って頂きました。
現在、歌津大橋の橋脚は撤去され遠くに防波堤(※1)が見える景色になりました。
2013年9月1日
商店街の隅に小さな祠ができました。
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
※1
防波堤(ぼうはてい)は、外洋から打ち寄せる波を防ぐために海中に設置された構造物である。その目的は、波浪から港湾の内部を安静に保つことや、津波や高潮の被害から陸域を守ること、あるいは海岸の侵食を防ぐことなどである。(Wiki)
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