気まぐれな魔法使い    
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最初の魔法の呪文

「東京の人は近所づきあいがなく、隣に住んでいる人の顔も知らないんだよ。」
「東京は怖いところだよ。悪い人がいっぱいいる。」
上京を決意したときの、おじさんやおばさんの言葉です。

やがて僕は東京に出てきました。
友達も、知人もいません。
たった一人で6畳一間のアパート生活が始まりました。

アパートの近くにはラーメン屋さんがあり、
お風呂屋さんがあり、小さな本屋さんがありました。
朝、学校に行くとき、準備中のラーメン屋さんのおじさんは、
「おはよう。いい天気だね。」
夕方帰ってきてお風呂屋さんにいくと、
「こんばんわ、今日は暑かったねぇ」
晩御飯を食べて本屋さんにいくと、
「いらっしゃい。SF小説が好きなのかい。同じ本が文庫本ででてるよ。」
・・・・・???
ここは、田舎のおじさんやおばさんの言っていた東京なの?
みんな親切で、笑顔で声をかけてくれます。

「おはよう」、「こんにちわ」、「こんばんわ」
これら言葉は、実は魔法の呪文だったのです。
商店街のおじさんやおばさんに毎日「おはよう」と声をかけるだけで、
みんなが親切になり、声をかけてくれるようになります。
すぐには効果が現れませんが・・・
おばあちゃんに教えてもらった最初の呪文でした。(^^;

05年03月08日

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