気まぐれな魔法使い    
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おばあちゃんの話

昔々、昭和の始めころのお話です。
ある村に、働き者の青年がいました。
父親は戦争で亡くなって、母親と二人暮らしでした。
青年は、朝早くから夜遅くまで畑で働いていました。

母「おかえり、おそかったね。ご飯がさめてしまったよ。ごめんね。」
青年「おかあさん!、僕は熱いご飯が苦手なんだ。」
青年「冷たいほうが食べやすいから好きなんだ♪」

戦争が激しくなって、青年は徴兵されましたが、
運に恵まれた彼は、生きて帰ってきました。

青年「お母さん。ただ今戻りました♪」
母「おかえり。首を長くして待っていたよ。さあ、お腹がすいたろう。たんとお食べ。」
そこには、母が一生懸命冷ました大盛りのご飯が用意されていました。
青年は泣きながら、ご飯を食べ始めました。
母「おまえは、冷めたご飯が好きだったよね。そんなに喜んでもらえて、お母さんはうれしいよ。」

それから何年もたちました。彼はもう年老いていました。
母の眠るお墓の前に立って、彼はこう言いました。
「僕は、お母さんに、正直に話せなかったことがあります。でも、もう許してくださいね。」
「ごめんなさい。おかあさん。」

05年03月08日

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