かけがえなのないもの | |
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以前募集していたお店の名前が決まりました。 今月末にプレオープンの予定ですので、このサイトでも発表しますね。
「きものを着てみたい、楽しみたいと思う人のお手伝いがしたい」という思いは、いつしか「伝統ある技術を守っていくのが仕事」という意識に形を変えていきました。
「もっと安く手に入らないときものは廃れてしまう」と、ハイテクミシンや海外縫製、デジタルプリント、リサイクルきものや洋服地のきものなどが現れ、確かに安価にきものを楽しむことができるようになりましたが、私はこれに危惧を覚えたのです。
一時的にユーザーを増やすことができても、技術者の仕事が減ってしまったら・・・・・・・
せっかくきものに親しんだ人が何年後かに憧れの、伝統ある技術で何工程もかけて作られるきものを欲しいと思っても、そのきものを作る人がいなくなってしまっているかもしれません。 もしそうなったら、「これはもう作ることができないんですよ」と価格が高騰するのが目に見えています。
では、本当に良いものを残していくためには何をしたらいいんでしょう?
「手作業のものとほとんど変わらないでしょう」という説明ではなく、きちんと職人さんの手作業との違いを説明すること。※ 「良いものは良い」と伝えていくこと。 それを買う人がいなかったら、どんなに腕の良い作り手も仕事が続けられなくなってしまうと、このさい語ること。 一度途絶えた技術は、そうそうカンタンには取り戻せないと伝えること。 製造元に「この商品を切望している人がいるんですよ」と訴え続けること。商品を売ってそれを証明すること。
そんな私なりの結論が出た頃に新潟の地震があり、こんな記事を書きました。
みなさんはきものを1枚、帯を1本買った時、それを作った職人さんのためにお金を使ったと思ってください。
そのきものや帯の良さを語った呉服屋さんが、明日も語れるようにしてあげたと思ってください。
仕立てをお願いした時、和裁師さんの経験値が一つ上がるのだと思ってください。
きものを着て出かけた時に、今日も周りの人に「きものっていいな」と思う瞬間を提供したと思ってください。 (そう思ってもらえるように頑張りましょう。)
きものに袖を通すことが、きもの文化を守る小さくても確実な力になると信じてください。
きものを作る人、仕立てる人、売る人、着る人、みんなが幸せになるために。
※こうした新しい流れを完全否定するものではありません。 天然染料よりも色褪せにくい化学染料ができたり、コスト削減で小ロットでもいいデザインのものが作られるようになったりします。 喪服や留袖のぐし縫い、コートの仕立に関しては手縫いよりもミシンが向いている(ミシン以上の手わざを持つ方ももちろん居ると思いますが)と言われます。
(写真は芍薬の花)
05年06月20日
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