続・大島紬の話 | |
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「大島紬と言われて買ったのに、大島紬ではなかった。キー」 という話を聞いたことはありませんか。 ネットオークションで業者さんではなく個人の方と取引をされたり、リサイクルで購入されたり、という世の中になってから、たびたび目に耳にするようになりました。
きものの"知識"を"勉強"したいという方は、「だまされて買わないようにやっぱり勉強は必要」とおっしゃるかもしれません。 (でも、絶対にプロにだまされないようになるほどの知識は自分もプロにならない限り難しいですが。目の肥えた方なら感覚で価値がわかると思います。)
私も最近気が付いたことなのですが、私たちは証紙のついた「本場大島紬」と、大島を模した大島風、いわゆる”なんちゃって大島”は別物だと認識しています。 もちろんそれで間違いなく、本場大島紬以外のものを「大島」とは言わず、「今日着ているのはニセ大島なの」という風に言うかと思います。
でも、業者さんは違うのです。 問屋さんや販売店の方は全部ひっくるめた総称として「大島」と言います。 業者さんたちの間では本物の「本場大島」かどうか区別がついてしまうため(たいてい反物の状態で、証紙が付いているものを扱う訳ですから)、そのようになってしまうのだと思います。 別にだまそうと思ってお客さんにも「大島」とだけ言ったのではないと思います(全くいないとは言い切れませんが)。
だから「大島紬と言われて買った」ものをインターネットオークションで転売した、ということになるのでしょう。
インターネットで販売しているきちんとした業者さんならちゃんと本場大島紬ではないものは明記しています。 小さな呉服屋さんの実店舗だとなんちゃって大島は置いていないところのほうが多いでしょう。
きものファンの皆さんに覚えていただきたいのは大島の証紙だけです。 鹿児島で作られたものなら旗印、奄美大島で作られたものは地球印。 以前は佐賀で作られた鶴の証紙などもあったようですが、現代はこの2種類を覚えておけばOKです。 (この2種類のどちらがランクが上、ということはありません)
若い人が大島を着るなんて贅沢だとか、着こなせないというイメージがあるかと思います。
真綿の紬のふっくらとしたやさしさは、年齢を重ねても似合います。 紅花紬のほんわかとした明るい色は、不思議と長く着られます。 (日本人に似合うんですね。)
でも大島紬のあのハリとツヤ、泥染めの黒は年配の方とは違う、若い方なりの似合い方があります。 年齢を重ねて肌がくすんでしまうと、一気に大島のハリ・ツヤ・色のすべてがくすみを引き立ててしまう場合があります。 年配の方でもあのシックな感じがぴたっとキマル方もいらっしゃいますが。
若い方が着にくいのは、大島に合う半衿がなかなかないからでしょう。 (若い向けの名古屋帯も必要ですね。) 白だと地空き(飛び柄)の真っ黒は確かに暗いです。 以前は若い方の大島、となると赤やえんじの無地の色半衿でした。 今はアンティークの柄半衿でしょうか。
古布やアンティーク風の柄半衿と大島の組み合わせは個人的にあまり好きではありません。 柄半衿の主張強すぎて、大島のツヤや色、柄が引き立たなくなることが多いです。 今の大島の柄にはマッチしないような気もします。
ポリエステルの刺繍半衿もかわいいのですが、大島のあの色とツヤは、ポリエステルの発色を浮かせてしまうこともあります。
ちりめんの厚ぼったさはスッキリとした大島にはいまひとつです。
試行錯誤の結果、大島におすすめの半衿も見つけることができました。
その半衿の話はいずれまた・・・・
05年09月22日
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