快適きもの生活(仮)2枚目    
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アンティークがブームになり、数年前から「そんなのよりアンティークのいいのを買ったほうがマシよ」という発言もよく目に・耳にするようになりました。

きものに詳しい知人に「アンティークを買ったほうが」とすすめられたら、その方のご身長に注意してください。
どんな時にきものを着る方なのか、それも確認してください。
普段に自由に楽しまれている方なのか、お稽古やお仕事で着ている方なのか、社交着としてフォーマルをお召しになる方なのか。
ほぼ90数%普段に自由にお召しになられている方だと思います。
そしてご身長の高い方ではないですね。

あなたの身長や裄の長さでも、アンティークのきものが着られるか。
丈や裄を出したりする費用も覚悟できるか、または寸法のことは気にしないのか。
多少シミや汚れがあっても問題ないと思えるか、着て行っても問題のない席か。
多くの場合、そのあたりのことを考慮した上でアンティークをすすめてくださっているわけではないと思います。

アンティークのお店に行くとついアンティーク特有の鮮やかな色や柄にひかれてしまうかと思いますが、結婚披露宴や入卒の付き添いであれば大人しいものを選んでください。
「若い方がアンティークの振袖をモダンに着こなしていて、ステキだった」という話も聞きますが、お呼ばれや入学式の付き添い等で「いくらなんでも・・・・という方がいた」という話もあるようです。
自分が主役ではない場合の礼装・社交着に主張の強すぎる色柄を選んでしまうと、古い考えの方やうるさい方でなくても眉をひそめられます。

「華やかにしていったほうが喜ばれますよ〜〜」なんていう言葉に乗せられてエスカレートしてはいけません。
何事もほどよい加減、というものを意識しましょう。

なにより誤解してほしくないのは、仕立て直しをしたとしても昔のきものです。
直してももともとの反物の巾が今より狭いのです。
(「私の振袖を着せる予定だったんだけど」と駆け込みで振袖を見に来られるお母様が、毎年いらっしゃいます。)
必ずしも「仕立て直せば私に合う寸法になる」わけではないことを知っておいてください。
前回書いたように針目やヤケが残る場合もあります。

帯は柄がうまく出ない、ということもあります。
アンティークの帯の柄を出すための結び方などが公開されていることもありますが、そのパターンでもだめですし、面倒なので付け帯にしました。
昔の人は体のつくりが華奢だったのと、補正をしていなかったということもあるのでしょう。

また強度の問題もあります。
外出先でアンティークの帯の刺繍がブツブツ切れた、縫い目が裂けたなどの失敗談を著書に書かれていたのは森可葉さん。
すべてのアンティークショップが「何度か着ても大丈夫!」と思ったものだけを置いているわけではありません。
何度も着られるものが欲しいのであれば生地の強度も質問してみてください。

アンティークでいいものとなると、それなりの値段になります。
あんまり書くとアンティークの悪口のようになってしまうのでこのあたりで止めておきますが、仕立て直しの費用がかかっても・多少汚れがあっても着たいか、気に入ったかで判断してください。

05年11月06日

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