ロックコンサートを開くにはどの程度の音響が必要なのか?

ライブ演奏の未来   コンサート   2019/05/24

答えは、『規模によって決まります。』です。

大規模なコンサートではこんな感じのスピーカーがありますよね。

業務用ラインアレースピーカー(ページの下に設置例があります。)
どの程度の音量が聴衆の耳に届いているかいろいろ調べました。

過去に最もうるさかったロックコンサートは、1976年に行われたThe Whoの@Charlton Athletic's Football Groundライヴで126デシベルということです。

126デシベルは、ジェット機エンジンの真ん前に立っている時の音量とほぼ同じだそうです。

耳が壊れます。

人間が聞くに耐えられる最大の音圧は約120dBと言われていますから、それを超えた音圧では聴衆に肉体的な苦痛を与えてしまいます。
ヤマハのサイトより

100デシベルで15分が、WHOが定める1日あたりの音圧レベルの許容基準です。

100デシベルの音が聴衆に届いていれば十分な音量と言えます。

上の写真は、300人収容の施設です。

次は300人が集まった写真です。

必要な施設の大きさの図面です。

自由に移動出来る会場で大音量を出すと、聴衆は聴きやすい場所に移動するので最前列がガラ空きになる場合があります。

最前列の聴衆とステージの間に大きな空間が出来ます。

コンパクトな音響の場合、聴衆は楽しみたい音量が得られるステージ前に移動します。

どの規模の音響を使っても聴衆の立ち位置で耳に届く音圧は同じになります。

さらにコンパクトな音響になると演奏者と聴衆の距離が近くなります。

ほぼ同じ観客数の写真を並べました。

最前列から最後尾まで10メートルあれば、300人以上のお客様エリアになります。

120人〜160人のために準備した音響の紹介です。

スピーカーはCSP10です。

■インピーダンス:8ohms
■出力音圧レベル:94dB
■最大出力音圧レベル:117dB(ピーク時)

客席中央からの写真

ライブ演奏の未来   コンサート   2019/05/24