例えば、仮設住宅に住む高齢者に宅配をして・・・

ブログ   ブログ   2014/09/29

例えば、「仮設住宅に住む高齢者に宅配をして被災地の利便性を向上させる。」というアイデアを思いついたとしましょう。

普通に考えると、「その地域に住民の為になるのだから、地元の商店がそれをやるべきだ。」ということになりそうです。

想像してみましょう。

あなたは震災で一気に過疎化が進んだ地域の商店主です。

買い物弱者を助ける為に配達の仕組みを実現したいと思います。

でも、実現を妨げる様々な問題に直面するでしょう。

売り上げの中から配達をする人の人件費が出せるか?

注文を取る為の仕組みとそれにかかる経費はどれくらいになるのか?

一回の買い物の最低金額を幾らに設定するのか?高すぎると利用者が減り、安いと経費が出ない。

もう一度、想像してください。

あなたは、小さな店の主人です。

奥さんと二人だけで店を切り盛りしています。

新たな仕組みを提案されてやろうと思うでしょうか?

都市圏での成功事例を知ったとしても、あなたは何も出来ない事に気付くでしょう。

先細りが気になっても、新たな投資が出来ない事に気付くでしょう。

被災地や過疎地へ新しい提案をする者は、地域の人達に負担をかけない工夫をこらしたもう一歩踏み込んだアイデアを考えたいですね。

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