食堂を始めた船乗り
漁師は、頑固で独りよがりで声がでかく口が悪い。
生死がかかっている海の上ではでかい声が必要だ。
小さな船でも、船長は素早い決断を迫られる。
だから独断的だし、頑固だ。
遠洋に出かける機会のある漁師はさらに厳しい状況に置かれている。
海に出たくても船を流されて仕事の無い頑固なダイビングなどの仕事をしていた船乗りが、新しい仕事にチャレンジしている。
元船乗りなので接客の方法なんて知らない。
店に入って、
「ラーメンをください。」
と言ったら珈琲が出て来た。
サービス良いね。
奥さんが厨房に居たので、
ラーメンが出来るまでこれを飲んで待ってろと言う事なんだなと思って
親父としばらく世間話をしていたら、奥さんまでテーブルに座って井戸端会議に参加して来た。
「ラーメン注文しましたよね・・・」
「あ!すぐ作ります。」
ラーメンが出来上がるまでにかかった時間は30分・・・
おいおい!大丈夫かよこの店(^^;
陸に上がった元船乗りである。
「このクソ親父!」と言う言葉は飲み込んでラーメンを食う。
こんな食堂があるのだが、紹介しても良い物だろうか?
ここまで読んで、心当たりのある人が居るかもしれない。
ここは、戸倉の大自然塾という食堂だ。
店から眺める景色は最高だ。
以外に知られていない。
住所:宮城県本吉郡南三陸町戸倉字津の宮23-2