「お帰りなさい」と言われる商店街
南三陸町には二つの商店街があり、一方は日曜日に混雑し、もう一方はあまり混みません。
空いている方の商店街は、『日曜日なのにお客さんがいなくて活気がない。』とGoogleのレビューで星3個です。
被災地域の商店街の復興状況を視察にいらっしゃる大学教授の方々も口を揃えて『あまり人が居ないですね。』と感想を述べられます。
この商店街は、地域住民の為に作られました。
地域住民が買い物をする商店街です。
晩御飯のおかずを三日分買いにくるお客様の滞在時間は長くて30分です。
買い物に来るのは平日です。
住民は、日曜日になると子供と出かけたり町外へ遊びに行きます。
いつも空いているように見えるのはそういう理由です。
被災地域の多くの商店街は、行政(国や県や市町村)がお金を出して作りました。
でも、この商店街は違います。
国の支援は受けていますが、全てのお店が自己資金を出し合って作りました。
市町村が作ってくれた施設に入居したわけではありません。
商店主たちが自分たちの力で完全復興を目指している数少ない商店街です。
この商店街の見方が変わりましたか?
観光でいらっしゃるお客様に楽しんでもらえる設備の工事が完了するとちょっと混雑するかもしれません。
リピーターのお客様に、「お帰りなさい」と迎えてくれるアットホームな商店街です。
海、山、自然を堪能出来る小さな商店街のお話でした。